岸和田市立浪切ホール 松竹大歌舞伎(中央コース) 念願の棒しばり!

先日、初めて歌舞伎の巡業公演を観に行きました!

観て来たのは全国公立文化施設協会主催の松竹大歌舞伎(中央コース)です。
なんといっても、前から観たかった「棒しばり」を安く観られるということで、とても楽しみにしていました。
結構前のことですが、漫画『ぴんとこな』で棒しばりを知って、ずーっと「面白そう!」「観たい!」と願っていた演目なんです。
それに、歌舞伎鑑賞デビューしたばかりの夫と一緒に行ったのですが、夫は酒飲みなので楽しんでもらえるんじゃないかなーと(笑)

会場は岸和田市立浪切ホールだったのですが、チケット代(税込)は以下のとおりで
特等席  7,000円
一等席  5,500円
二等席  4,000円
三等席  2,500円
車椅子席 5,500円
大阪松竹座の七月大歌舞伎と比べたら本当にお手頃です。
浪切ホールの友の会に入っていると、もう少し安くなるみたいです。

以前から「歌舞伎って一回観てみたいけど高いんやろ?」と言っていた私の家族を誘ってみると、「行く」と返事がありました。
なので、一番安い三等席のチケットを私たち夫婦の分と、実家の家族の分も一緒に購入。
チケット代が安いと誘いやすいのでありがたい(笑)

七月大歌舞伎も観に行きたかったけど、チケット代高すぎて諦めました。


さて、公演当日。
浪切ホールまでは車で行ったのですが、予定より早く着きすぎてしまったため、隣接する岸和田カンカンベイサイドモールで早めの昼食をとりました。
これが大正解で……

歌舞伎の公演といえば、当然、会場では幕間に食べるお弁当が売られているものだとばかり思っていたのですが、いざ会場の浪切ホールに入ってみると……お弁当がない!
お饅頭とか焼き菓子のようなおやつ類の販売はありましたが、お弁当は見つけられなかったです。
(私が気づかなかっただけで売っていたのかもしれませんが)

とりあえず番付 1,200円(税込)だけ買って席に着きました。
番付.JPG
通常の公演のよりやや薄いです。

三等席(3階3列)からの眺めはこんな感じ。
浪切ホール.JPG
傾斜はそこそこきついけど、舞台は意外と近いです。
写真じゃ分かりにくいのですが、花道もちゃんとあるんですよー

気になったのが空席の多さ。
1階席はさすがにほぼ満席だったようですが、3階席なんてガラガラでした。
私からすれば空いている方が観やすくていいけど……あまりにも空席が目立つのでちょっと寂しくなってしまいました。

まあ、空席を埋めるためだけに歌舞伎に興味ない団体客等を入れて、お喋りとかされるよりはよっぽどマシですが。
(実はこの日、上演中にずっとお喋りしているBBAがいてうるさかったんです)

でも3階席は小学生くらいのお子さん連れのファミリーが結構多くて!
これを機にお子さんたちが歌舞伎好きになってくれたら嬉しいですよね

この巡業公演の演目は以下の3つ。
一、人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)
二、八代目中村芝翫/四代目中村橋之助/三代目中村福之助 襲名披露 口上(こうじょう)
三、棒しばり(ぼうしばり)
文七元結も棒しばりも初めて観ましたが、どちらも良かったです

文七元結は人情噺だけあって、笑いあり涙ありのハートフルなお話。
両親のために自ら吉原に身売りするお久がいじらしくてほろっときます。
演じている上村吉太朗くんがまた可憐で、孝行娘の役にぴったりでした

芝翫さん演じる主人公・長兵衛は、愛すべきダメ男というか、借金だらけのどうしよもない男だけどお人よしで、どこか憎めない人物。
文七が勤めている和泉屋の旦那・清兵衛も粋な人だし、この話は魅力的なキャラクターが多いですね!

お久が身売りした妓楼の女房・お駒の度量の広さにも感動しました。
ただ、お駒を演じていた片岡秀太郎さんは、お歳のせいでしょうか。滑舌が……(汗)
ところどころセリフが聞き取れなかったのが残念でした。
それでも存在感は抜群で、さすがです。

そして最後は登場人物みーんなが幸せになれる素敵な終わり方。
観ている方も温かい気持ちになれる良いお話でした


文七元結で幸せな気分になった後は、20分間の幕間をはさんで口上です。

芝翫さん親子の襲名披露口上を聞くのは、昨年末の顔見世以来、2度目。
まだ高校生の三男・歌之助くんは学業優先のため巡業はお休みです。
秀太郎さんが、「芝翫さんが小さい頃は、自分が芝翫さんを可愛がっていたのに、今ではすっかり自分が芝翫さんに可愛がられている」というようなことを仰って、会場の笑いを誘っていました

あと、文七元結でお久を演じた上村吉太朗くんは、ご当地・岸和田の出身だそうで。中村梅玉さんの紹介で最後に少しだけ舞台上でご挨拶されていました。
ご挨拶を聞いていても、ひたむきにお芝居と向き合っていらっしゃるんだなーと心を打たれました。会場の吉太朗くんへの拍手も温かくてほっこり。


口上が終われば、今度は25分間の幕間。
他の階は分かりませんが、3階席は観客が少ないからか、大阪松竹座とかだと大混雑の女子トイレも空いていて、快適な幕間でした(笑)


楽しみにしていた棒しばりは……
期待通りとーっても面白かったです

次郎冠者と太郎冠者の息の合った踊りが見所のこの演目。
実の兄弟が演じていると分かって観ているせいもあるかもしれませんが、この二人が本っ当に息ピッタリなんですよ
二人とも両手をふさがれた状態で軽やかに踊るんだからすごいですよね。
橋之助くんも福之助くんも若いから、踊りも元気いっぱいで、とにかく観ていて楽しかったです!

当初の目論見通り、酒好きの夫もこの演目は気に入ったようで、「主人(曽根松兵衛)ももっとゆっくり帰ってきてあげたらいいのに」と言っていたのがツボでした(笑)
確かに!あの二人の踊り、私ももっと見ていたかったですもの!

これが初めての歌舞伎鑑賞となった実家の家族も「棒の踊りが良かった」「扇子キャッチしたのがすごかった」とかいろいろ感想を言ってくれたので、誘った私も一安心


あ、そういえばこの巡業公演では大向うさんが女性だったんですけど、女性の大向うさんもいるのですね。勉強になりました。
ずっと男性しかいないものだとばかり思い込んでいたので。


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