フェスティバルホール 地球ゴージャスプロデュース公演Vol.15『ZEROTOPIA(ゼロトピア)』 脚本って大事

平成最後、大雨の七夕の日に、岸谷五朗さん・寺脇康文さんが主宰する地球ゴージャスの舞台『ZEROTOPIA(ゼロトピア)』を観てきました

劇場はフェスティバルホール
フェスティバルホール.JPG
大阪メトロ四つ橋線「肥後橋」駅から地下道で直結なので便利です。

会場に続く階段からゼロトピア仕様で素敵
ゼロトピア01.JPG

ゼロトピア02.JPG

エントランスにはお祝いの花がたくさん並んでいました。
ゼロトピア03.JPG
らいよんチャンが可愛くてついパシャリ(笑)

ホワイエにはフォトブースも!
劇場スタッフさんに手持ちのカメラを預けて、このパネルと一緒に記念写真を撮ってもらうことができました。
ゼロトピア04.JPG
これはパネルだけver

開演までの待ち時間に買ったパンフレット(税込2,000円)は、袋に入っていて何だか豪華です。
ゼロトピア05.JPG
ただ……座席でパンフレットを読もうとして袋を開けると、工事現場の塗料のような臭いが(汗)

でもパンフレットにはお稽古場の風景や、舞台写真満載で、観劇への期待感がどんどん膨らみます



で、いざ幕が開くと……
地球ゴージャスは、公演自体初めて観るし、大好きな新田真剣佑くんと西川貴教さんが出るし、毎回チケット難になる人気の舞台だと聞いていたので、すっごく楽しみにしていたのですが……


うーん。正直、私にはハマらない作品でした(汗)
役者さんたちは素直に良いなーと思ったのですが、肝心のストーリーがどうもイマイチに感じてしまって。
マッケンと西川さん目当てではあったものの、もともとは、あらすじを読んでストーリーに惹かれて観劇を決めただけに、がっかり感は大きかったです。



以下、観劇の感想(ネタバレ有り)を綴っていますが、主に脚本への不満がたらたら続きます。
それでもお付き合いくださる方は続きもご覧ください。



なんか、なんかな……
脚本が残念すぎた

コメディパートというか、冒頭からしつこく繰り返されるコントのようなお芝居が私の好みには合わず、観ているだけでもうグッタリ。

上演開始直後から、「早よ終わらんかな……」なんて心の中でつぶやいた作品はこれが初めてです。
コント要素も、さらっとしてくれたらそれなりに笑えたのに、寺脇さんが木に絡まるくだりとか、タイタニック号のくだりとか、とにかく長くてうんざり。
しかもそれが要所要所で出てくるので、この作品がどこに向かっているのか、何を描こうとしているのか、というところが分かり難くなってしまったように思います。

終わり方も唐突で、後半に入ってやっと物語が動いたかと思いきや、「え?もう終わり?」と呆気にとられました。
観終わってからパンフレットを読んだ限りでは、「恨みや憎しみの連鎖を断ち切る」ことがこの作品のメインテーマのようですが、それすら後半になってからやっと出てきたよなーという感じ。
この「怒り」と「許し」を軸に後半は進むのかと思いきや、物語も終盤になって、いきなり「環境破壊」や「反戦」といったテーマまで詰め込んできたりするし。

描こうとするテーマは理解できるし、共感もできるものの、どうしても唐突感が拭えず、強引な展開にも厳しいものを感じました。
たいして面白くもないコント(失礼!)に時間を割いて、一気にたたみかけるように終わらせるくらいなら、コメディ部分を削って、前半からしっかり物語の本筋を描いてくれたら良かったのに……と本当に残念です。

ストーリーの肝であるアトラスのジュンに対する愛についても、私にはアトラスがジュンにそれほど深い愛を抱いていたようには見えず。
若いイケメンが綺麗なお姉さんに憧れている、という程度の認識だったので、兄を死に追いやったジュンに対する恨みを上回るほどアトラスはジュンを愛していたんだ、という展開になって、一体いつから!?とポカーン。
あと、マッケンも柚希さんも美男美女でいらっしゃいますが、如何せん柚希さんの背が高いのと、マッケンが若いのとで、二人の並びは姉と弟……もっと言えば未亡人とツバメに見えて、違和感もありました(^^;)

それでもまあ、目当てのマッケンはカッコよかったし、西川さんの生歌もがっつり聞けたし、チケット代には見合う舞台だったかなーと思います。
(普段は安い席でばかり観劇する私ですが、マッケンと西川さんが出ると知って、奮発してS席(税込12,000円)のチケットを買っていたんです。笑)

映画とドラマでしか観たことのなかったマッケンですが、歌もなかなか良かったし、殺陣も上手くてびっくりしました
西川さんも、ちょろっと歌うくらいかなーと思っていたら、歌の場面が結構たくさんあって、ライブを観ているようで楽しかったし!
柚希さんは元宝塚のトップスターだけあってやっぱり映えるなーとか、宮澤佐江ちゃん可愛いなーとか、藤林さんのタップダンス凄いなーとか、それぞれの役者さんに見所があり、本当に素晴らしい人たちを揃えたなーと思いました。
特に、この作品で藤林さんを知ることができたのは大きかったかも
個人的にはイマイチだったストーリーですが、タップダンスのシーンには、ぐっと心を掴まれましたし。


というわけで、観て良かった!と思う部分も確かにたくさんありましたが、最初に書いたように、全体を通して考えるとやっぱりイマイチな作品でした。
面白いかと聞かれたらかなり微妙なところで、お笑い的な面白さはあったけど、私が求めている面白さはそうじゃないんだよーという感じ(汗)
役者さんたちの魅力でなんとか成り立っている舞台だよなーというのが正直な感想です。
よく「映画の8割は脚本で決まる」なんて聞きますが、それはドラマや舞台でも同じだと思っています。
どうせなら、脚本や演出で役者さんたちを輝かせてほしかったな。


にほんブログ村 主婦日記ブログ 平凡主婦へ
にほんブログ村

このブログの人気の投稿

Amazon から差出人不明の封筒が届いてパニック

驚きの炊飯器トラブル!象印 IH炊飯ジャー「極め炊き」の蓋が閉まらない!?

【大阪市天王寺区】クロワッサン食べ放題で有名な「and 上本町店」でランチ