帝国劇場 東宝版『エリザベート』に感激!
帝国劇場で上演中の東宝版『エリザベート』観てきましたよー!

宝塚歌劇を退団したちゃぴ(愛希れいか)さんの退団後初舞台!しかも主演!
これは見逃すわけにはいかない!ということで、遠路はるばる東京まで行ってきました。
観たのは7月23日(火)夜の部と7月25日(木)昼の部の2回。
宝塚版は昨年の月組公演を観たことがあるのですが、東宝版は今回が初めて。
しかも東宝版は宝塚版とは脚本も演出も違うらしいのでワクワク(⌒∇⌒)
公演プログラムは2,500円(税込)でした。

舞台写真たくさん載っているし、インタビュー等も読みごたえ抜群です。
主要キャストは以下のとおり。
7月23日(火)夜の部
7月25日(木)昼の部
ダブルキャスト、トリプルキャストだらけなので、組み合わせがたくさん!
私はちゃぴさんファンなので、上記の組み合わせで観ましたが、できることなら全キャスト制覇したかった!
もう……どちらの回も素晴らしかったですよ!
ファンの贔屓目かもしれませんが、ちゃぴさんの少女時代と晩年の演じ分けは見事だと思いました。
少女のころのシシィは快活で可愛くてとってもキラキラしていて……!
あの少女時代があったからこそ、魂の自由を求めてさまよい続ける姿に胸を打たれるんだなーと。
あと、宝塚版と違って「皇后エリザベートの生涯」に重点が置かれているので、観る側としては物語の内容が分かりやすくて良かったです。
私がいいなと感じたのは、一つは、フランツがシシィとの婚約にあたって、皇帝に自由などなく、それは皇后も同じなのだとシシィに語るシーン。
宝塚版では、シシィも皇后としての義務を負うことを承知して、ともに困難を乗り越えようと言って婚約するところが、東宝版のシシィは自分たちの幸せを妨げるものなど何もない、と考えていて、皇后の責務なんて想像すらしていない。
この時点ですでに二人はすれ違っているわけで、だからその後の展開も、そりゃそうなるよね……と、すとんと胸に落ちました。
(宝塚版は宝塚版で、あんなに思い合っていた二人がなぜ……という悲愴感があって良かったですが。)
もう一つ、よかったのは、シシィが「私だけに」を歌う前。
宝塚版は、シシィはゾフィーの嫁いびりとフランツのマザコンぶりに絶望して自殺を図り、トートはそれを歓迎していた……のが、東宝版ではシシィが自殺を思い立つくだりは無く、フランツがシシィを宥めた後、すぐに「私だけに」へ。
宝塚版では、このくだりのせいで、ルドルフが死んでトートに縋るシシィを「死は逃げ場ではない!」と拒絶するトートが理解できなかったので、東宝版の描き方には膝を打つ思いでした。
……まあ、宝塚版も3回観ただけなので、私の思い違いもあるかもしれませんが(^^;)
東宝版で戸惑ったのは「憎しみ」のシーン。
あれって……ヒトラー、ですよね?
彼はもっと後の時代の人のはずですが……
Wikipedia によるとヒトラーは1889年生まれなので、ルドルフが死んだ数か月後に生まれた人なわけで、普通に考えればあれがヒトラーなわけはないのですが……
でもあの鉤十字はナチスの象徴ですよね。
ヒトラー云々は置いておいて、単にあの当時からナチス的な人種主義思想が広がっていたということを示しているだけなのかな。よく分からん。
それにしても……
同じストーリー、同じセリフでも、演じる人によって印象が変わるものですね。
井上さんのトートは歌にも佇まいにも黄泉の帝王の風格があって、このトートに目をつけられたらもう逃れられないだろうなー、という印象。
田代さんのフランツは、生まれながらの皇帝で、シシィを想いながらも皇帝として生きるしかなかった人、という印象を受けました。
このトートとフランツだと、シシィが死ぬことも、シシィとフランツとすれ違い続けるのも、全て最初から決まっていて、どんなに足掻いたところで結果は変わらなかった気がします。
反対に、古川さんのトートと平方さんのフランツだと、シシィとフランツがお互いにもう少し歩み寄っていたら、トートの死への誘いにも打ち勝つことができたんじゃないかな……と思ってしまいました。
そして古川さんのトートはとにかく美しかった!!!ラストのシーン、上下とも膨張色の白の衣装なのにあの細さと脚の長さは素晴らしい。
もっとたくさん観たかったなー!

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宝塚歌劇を退団したちゃぴ(愛希れいか)さんの退団後初舞台!しかも主演!
これは見逃すわけにはいかない!ということで、遠路はるばる東京まで行ってきました。
観たのは7月23日(火)夜の部と7月25日(木)昼の部の2回。
宝塚版は昨年の月組公演を観たことがあるのですが、東宝版は今回が初めて。
しかも東宝版は宝塚版とは脚本も演出も違うらしいのでワクワク(⌒∇⌒)
公演プログラムは2,500円(税込)でした。
舞台写真たくさん載っているし、インタビュー等も読みごたえ抜群です。
主要キャストは以下のとおり。
7月23日(火)夜の部
エリザベート 愛希れいか トート 井上芳雄 ルイジ・ルキーニ 山崎育三郎 フランツ・ヨーゼフ 田代万里生 ゾフィー 涼風真世 ルドルフ 京本大我 少年ルドルフ 大橋冬惟 |
7月25日(木)昼の部
エリザベート 愛希れいか トート 古川雄大 ルイジ・ルキーニ 成河 フランツ・ヨーゼフ 平方元基 ゾフィー 香寿たつき ルドルフ 木村達成 少年ルドルフ 加藤憲史郎 |
ダブルキャスト、トリプルキャストだらけなので、組み合わせがたくさん!
私はちゃぴさんファンなので、上記の組み合わせで観ましたが、できることなら全キャスト制覇したかった!
もう……どちらの回も素晴らしかったですよ!
ファンの贔屓目かもしれませんが、ちゃぴさんの少女時代と晩年の演じ分けは見事だと思いました。
少女のころのシシィは快活で可愛くてとってもキラキラしていて……!
あの少女時代があったからこそ、魂の自由を求めてさまよい続ける姿に胸を打たれるんだなーと。
あと、宝塚版と違って「皇后エリザベートの生涯」に重点が置かれているので、観る側としては物語の内容が分かりやすくて良かったです。
私がいいなと感じたのは、一つは、フランツがシシィとの婚約にあたって、皇帝に自由などなく、それは皇后も同じなのだとシシィに語るシーン。
宝塚版では、シシィも皇后としての義務を負うことを承知して、ともに困難を乗り越えようと言って婚約するところが、東宝版のシシィは自分たちの幸せを妨げるものなど何もない、と考えていて、皇后の責務なんて想像すらしていない。
この時点ですでに二人はすれ違っているわけで、だからその後の展開も、そりゃそうなるよね……と、すとんと胸に落ちました。
(宝塚版は宝塚版で、あんなに思い合っていた二人がなぜ……という悲愴感があって良かったですが。)
もう一つ、よかったのは、シシィが「私だけに」を歌う前。
宝塚版は、シシィはゾフィーの嫁いびりとフランツのマザコンぶりに絶望して自殺を図り、トートはそれを歓迎していた……のが、東宝版ではシシィが自殺を思い立つくだりは無く、フランツがシシィを宥めた後、すぐに「私だけに」へ。
宝塚版では、このくだりのせいで、ルドルフが死んでトートに縋るシシィを「死は逃げ場ではない!」と拒絶するトートが理解できなかったので、東宝版の描き方には膝を打つ思いでした。
……まあ、宝塚版も3回観ただけなので、私の思い違いもあるかもしれませんが(^^;)
東宝版で戸惑ったのは「憎しみ」のシーン。
あれって……ヒトラー、ですよね?
彼はもっと後の時代の人のはずですが……
Wikipedia によるとヒトラーは1889年生まれなので、ルドルフが死んだ数か月後に生まれた人なわけで、普通に考えればあれがヒトラーなわけはないのですが……
でもあの鉤十字はナチスの象徴ですよね。
ヒトラー云々は置いておいて、単にあの当時からナチス的な人種主義思想が広がっていたということを示しているだけなのかな。よく分からん。
それにしても……
同じストーリー、同じセリフでも、演じる人によって印象が変わるものですね。
井上さんのトートは歌にも佇まいにも黄泉の帝王の風格があって、このトートに目をつけられたらもう逃れられないだろうなー、という印象。
田代さんのフランツは、生まれながらの皇帝で、シシィを想いながらも皇帝として生きるしかなかった人、という印象を受けました。
このトートとフランツだと、シシィが死ぬことも、シシィとフランツとすれ違い続けるのも、全て最初から決まっていて、どんなに足掻いたところで結果は変わらなかった気がします。
反対に、古川さんのトートと平方さんのフランツだと、シシィとフランツがお互いにもう少し歩み寄っていたら、トートの死への誘いにも打ち勝つことができたんじゃないかな……と思ってしまいました。
そして古川さんのトートはとにかく美しかった!!!ラストのシーン、上下とも膨張色の白の衣装なのにあの細さと脚の長さは素晴らしい。
もっとたくさん観たかったなー!

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