宝塚大劇場 月組公演 三井住友VISAカード ミュージカル『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』2回目
初観劇 の際は、作品の持つ圧倒的な雰囲気にのまれてしまった『エリザベート』ですが、2回目はストーリーは分かったうえで観るので、単にストーリーを追うだけにならず、じっくり楽しんで観ることができました。 ……とは言っても、今回もやはり壮麗な世界観に心が引き寄せられ、序盤からぽーとなっておりましたが 今回の座席は 2階6列 。 S席(税込8,300円) です。 前回座った席が2階9列のA席だったので、実際に席に着くまでは、S席と言ってもA席とほとんど変わらないんじゃ…… と思っていたのですが、数列違うだけでもかなり舞台に近づくものですね~ さて、肝心の舞台ですが。 愛希れいか さん演じる エリザベート は相変わらず素晴らしかったです。 もはや形容する言葉も見つかりません。 他の登場人物や、それを演じる役者さんたちもそれぞれに魅力があって、だからこそ、多くの人の心を掴んで離さない作品が出来上がるんだろうなーと感じました。 まず、 トート 役の 珠城りょう さん。 私は 鏡開き と 『カンパニー』 で拝見しただけなので、珠城さんのお人柄云々は分かりませんが、エリザベートを死へ誘いながらもどこか見守っているような優しさが感じられて、きっとご本人も温かいお人柄の方なんだろうなーと思いました。 珠城さん、体格がいいし、手も大きいから余計に包容力を感じるのかも。 演じる人のことは置いておいても、トートは非常に人間味のあるキャラクターだと考えています。 息子を亡くしたエリザベートがトートに縋ったとき、トートは「死は逃げ場ではない」と言って彼女を突き放しますよね。 あのシーンを観たときは、今まで散々死へと導いておきながらどっちやねん!……と(笑) エリザベートが「私だけに」を歌うシーンでも、(思い止まったけど)彼女が死のうとしたのは、宮廷で束縛される辛さから逃げたいからですよね? あのときトートは彼女の死を歓迎していたくせに、なぜルドルフの死から逃げるのはダメなんだ……と、モヤるのですが、黄泉の帝王とはいえ、トートはわりと感情で動いているように思うし、「理屈じゃない」のかなーと。 そういう点で、人間味が見え隠れする珠城さんのトートはとても良かったと感じました。 フランツ・ヨーゼフ 役の 美弥るりか さんは、繊細なお芝居をさ